HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY390 [渡英336日] 2021年4月25日(日):福岡から東京に移動,英国政府のフォーム入力

 48時間前のフライトに備えて英国政府が指定するワクチンの接種場所や自宅待機場所などを入力するサイトにアクセスして2名分を入力。英国入国前の48時間からしか入力できないのと,家族単位ではなく個人で入力しないといけないので手間がかかる。

Fill in your passenger locator form - GOV.UK

↓下のサイトに丁寧に説明されていた(が,ブログを書くタイミングで知った)

www.affinity-japan.com

 

 入力を終え新幹線で福岡に移動し,福岡空港に移動。空港はリニューアルされており,かなり場所が変わっている。少し時間があるので吉野家とはなまるうどんが一緒になったお店で3人で牛丼を食す。英国ではおそらく食べる機会が少ないだろうからしばらく食べ納め。

 東京が緊急事態宣言初日ということもあり,ホテルのレストランで夕食を済ませてあとは部屋で過ごして人との接触を避ける。アルコールが提供されないほか,家族とはいえアクリル板越しの食事となった。厳格なのはいいけど,中華でアクリル板って取り分けることを考えるとあまり効果がないようにも思える。

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2021年,日本で最後の宿泊

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ホテルに併設のレストランで食事。

DAY389 [渡英336日] 2021年4月24日(土):妻のVISAが手元に到着,cuocuoで食事

 私と息子のVISAが届いた時間を考えると17時半ころには到着してもよいはずだが,時間になっても一向に到着せず,やきもきする。そのため家族で食事をする予定だったが,私と妻が家で待機し,他の人は先にお店へ。たまりかねて郵便局に電話をしたところ,最大21時までかかるということで家族を待たせるのも申し訳ないので,妻をおいて私もお店へ。
 1年ぶりのcuocuoでは,コロナ禍でお客さんの数が読めないのか,全体的に冷凍保存の利く肉系のメニューが多かったように思うが,料理を堪能し自宅まで歩いて帰宅。ご馳走様でした。

tabelog.com

 


 

DAY388 [渡英336日] 2021年4月23日(金):妻のVISAが日本に届いた!,PCR検査,zoom打ち合わせ

 朝,ビジネス渡航用のPCR検査を受けるために近所の病院に行く。所定の書類に必要事項を記載し,パスポートを渡して30分ほどで検査は終了。英国で受けた検査と比べるとかなり厳密で,写真にあるように換気がしっかりした空間に座り,医師がシート越しに手首だけが開いているところから側面から綿棒で採取。英国は喉と鼻からの粘膜からの2カ所から接種はNGということで鼻からのみ接種。

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ビジネス渡航向けのPCR検査

 採取後,結果が出るまでに1時間程度かかるということでいったん帰宅。その間に妻のVISAが日本に届いたという連絡あり。これで土曜日にはパスポートが届くことになる。でも妻と私の双方で問い合わせのメールをしているし,結局5営業日を目標としている優先サービスを申請しているのに8営業日になっているわけだから,9時頃に届いた当該郵便物は午前中に対応してくれるべきではないだろうか?でも結局,ルーチンで16:00に郵便処理をするという官僚的な仕事ぶり。


 10:30頃に結果を聞きに行くと妻も私も無事に陰性ということが判明(英国は11歳以下は検査不要)。一人あたり検査料が30,800円で合計61,600円也。出国までにいくら出費していることやら。

 昼食後,研究に関して打ち合わせを行う。おおよその方針が決まり具体的なスケジュールで動けそう。他の先生と話しているうちに自分の手元に『組織科学』が届いていないことに気が付く。海外にいる間に年会費を払っていなかったので会員サービスが停止していた模様。今回の振り込みで復活するとよいのだけど。

DAY387 [渡英336日] 2021年4月22日(木):妻のVISAが届かない!(2),搭乗便の変更

 相変わらず妻のVISAが届かないため,やむを得ず搭乗便を変更することに。それでもVISAが24日の土曜日に到着することに賭けて1日のみの変更。私が搭乗便の変更を行い,妻が宿泊施設の変更をする。明日連絡が届かないと私と息子が先行して英国に行くか,3人の出発を延期する必要がある。


 私も妻に引き続き£3近く支払いメールで問い合わせをしたものの,同じ定型文しか返ってこない。今日の時点で7営業日なのでほとんど通常の手続きと変わらない。イライラが募ると共にお役所仕事のビザセンターに不満が募る。


 院生論文にコメントを返して,7月〆切のコラムを書き終える。また非常勤をお願いしている先生のメールアドレスについても問題なく継続使用できている模様。

DAY386 [渡英336日] 2021年4月21日(水):妻のVISAが届かない!

 前の記事でも書いたように息子と私のVISAは届いたものの,今日になっても妻のVISAが届かないし,通知もない。この時点で通知がないということは最速でも明日(22日)連絡が届いて,明後日(23日)に届かないと,予定通りのフライトが出来なくなる。地獄の沙汰も金次第というが,英国のVISA申請は些細な事で色々とお金をとるのに期日を守ってくれない。イギリスらしいといえばそれまでだが,そこまで何でもかんでもお金を取るのなら期日を守って欲しい。今日の時点で6営業日(優先サービスを申請しており,最大でも5営業日で決着するはず)だし,電話で問い合わせようにもUKのimmigration centreは,連絡先も明記されておらず,ようやく探し当てた連絡先もメールで£3近く(£)2.74かかるし,電話も有料と来た。日本のビザセンターは電話番号はあっても常に話し中で電話ができない。

 

 昼に旦過市場そばのイタリアンでラ・パペリーナで食事。このお店は子供にもフレンドリーなお店でパスタが名物らしく,ウニのトマトクリームパスタ,黒毛和牛のミートソースパスタ,カルボナーラを注文。全体的に甘めだが,美味しく,何よりもすさまじい早さ。パスタが細いのもあるだろうが,最初の前菜の盛り合わせが届くのとほぼ同時にすべてのパスタが来た。手際の良さにびっくり。

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旦過市場。新鮮な品物が手に入るし,安い!

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小倉のラ・パペリーナ

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生ウニのパスタ。ウニたくさん。

tabelog.com

 

 夕方は,息子,義理の父,私の3名でお留守番。 

DAY385 [渡英336日] 2021年4月20日(火):学会費の支払い,VISAが手元に届く

 学会費の支払いをするために息子と郵便局に行く。先週研究室を整理した際にいくつかの学会について海外で不在にしていたために学会費を支払うことができなかったことからまとめてお支払い。全部で58000円也。郵便局で用事を済ませた後は息子と勝山公園で遊ぶ。平日の昼間だけあって公園は親子連れが少なく,思う存分遊ぶことができた。1年前と比べるとアスレチックな遊具にも難なく乗れるようになり,高いところにも登るようになってきた。

 

 夕方になり私と息子のVISAが届くが,妻のVISAの発給が今日もされなかった。送付まで1日かかることを考えると,明日(21日)には来てくれないと英国に出発出来なくなる可能性がある。VISAが整わないと出国前のPCR検査も受ける意味がないし,飛行機の予約も変更する必要がある。
 
 院生から投稿用の論文が届く。時間の合間をぬって確認しないと。

DAY384 [渡英336日] 2021年4月19日(月):整形外科,塚本,VISA発給の連絡,ビジネスのためのPCR検査

 左肩が上がらない現象の原因を探るべく,小倉にある整形外科に行く。レントゲンを撮ったものの骨に以上はなく,いわゆる「四十肩」とのこと。ただ,ほっておくと筋肉が固まる(くっついてしまう)とのことでこまめなストレッチをするように指示。
 整形外科で診てもらった後は,一蘭で豚骨ラーメンを食す。有名になったが,「食集中システム」と呼ばれる仕組みでラーメン提供後は簾も下がり,完全に閉鎖空間になる。英国で食べるラーメンと違い,スープの温度も濃さも麺ととても合っていて美味しい。食後の運動がてら自宅まで歩く。トータル7000歩強。陽気も暖かく絶好の散歩日和であった。

ichiran.com

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一蘭のラーメン。食集中システムを初めて体験。

 帰宅後メールを確認すると,私と息子のVISAが発給されたとの連絡が入り,日本郵便の追跡番号サービスで確認できるようになった。これであとはCOVID-19の検査(PCR検査)をクリアすれば,英国に戻ることができる。でも妻の発給が遅れているが大丈夫だろうか…。


 あわせて近所の病院で渡航前のPCR検査を受けるために予約連絡をする。しかし,この病院1日2名しか検査予約を受け付けず,すでに1名の予約が確定しているために,要調整とのこと。待つこと30分ほどで我々が希望する日にちで調整をしてくれた。

 夕方は,妻と鮨塚本にてお寿司を堪能。本格的なお寿司はしばらく食べられなそうなので,のんびりと食事。1年分のエネルギーをチャージしておかないと! 

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のどくろの焼き物

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お寿司をつまむ。左利き用に提供時のお寿司の向きが他の人と反対。

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DAY383 [渡英336日] 2021年4月18日(日):北九州へ

 ホテルをチェックアウトし,リムジンバスに乗り込む。リムジンバスの渋滞を想定し,かなり早めの便に乗った結果,フライトの3時間前に到着。羽田空港第1ターミナルにある大勝軒でラーメンを食べて手荷物検査場へ行く(ここぞとばかりにラーメンを食べている気がする)。

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羽田空港第1ターミナルにある大勝軒

 空港の待ち時間のパソコンスペースで原稿を少し書き,機内では,WrightのStrategic Human Capitalに関する論文*と伊藤元重(2014)『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』東洋経済新報社を読み始める。伊藤先生ですら勉強に苦労した様子が書かれていて励みになった。

* Wright, P.M.(2020). Rediscovering the “Human” in strategic human capital, Human Resource Management Review.

 北九州には定刻通りに到着し,息子と久しぶりの対面。息子にせがまれて一通り消毒をしてウルトラマンごっこをする。

 

DAY382 [渡英336日] 2021年4月17日(土):家族と別れ単独行動(4日目),勤務先大学に荷物の整理2日目

 昨日に引き続き,勤務先の大学の荷物の整理をする。イギリスでは紙を極力使用しない生活をしていたせいもあり,改めて研究室を見渡すと,自分が持っている本や論文が不要なもののように感じてしまう。正確に言うと,「本棚にしまっておく必要はなく,必要な時に電子媒体で取り出すことさえできればよい」「1年いなくても問題がなかった雑誌や本が並んでいる」という感覚になる。そうなると本棚に残すべきものは,PDFで入手できないもの,ということになり,この定義に従うとかなりの本や雑誌が不要になる。


 古い資料もシュレッダーにかけると数が多すぎて全部はできない。残念ながら今年度の郵便物を置くスペースを確保するのが精いっぱいで部屋を後にする。休憩の合間に日本労務学会の発表原稿の手入れをして最終チェック。力仕事をしたせいもあり,疲れてしまいホテルに入った後は部屋にこもって終了。それにしても週末のせいもあって,人手が多い。ホントに第4波なの?

 

 何かの本に書いてあったけど,「他人の時間に乗ってはいけない」と痛感。人の依頼によってしなければいけない仕事がある時,それは「他人の仕事が自分の時間を占有している状態」である。そうではなく,自分が能動的に動く時間を確保することを意識しないといけないというもの。
 でも,他方で,「お座敷に呼ばれている(=お仕事のお声がけをしてもらっている)うちが華」という考え方もある。バランスが難しい。

 

 写真を撮り忘れたけど,吉野家の牛丼を食べる。イギリスでは生卵を食べていない※ので安心して食べられる環境がとっても有難い。※王室マークのついている卵であれば安全だと言われているが,自己防衛のため食べていない。イギリスの卵が全て生卵が食べられないわけではない。

DAY381 [渡英336日] 2021年4月16日(金):家族と別れ単独行動(3日目),勤務先大学に荷物の整理

 ホテルをチェックインし,今日と明日は大学で郵便物の整理や書類の整理。大学に行く前にはなまるうどんで食事。英国でもうどんを食べていたけど,日本のうどんはやっぱり美味しい。薄切り肉は英国では基本的には売られていない(日本食材や中華食材などアジア系の雑貨店では販売)のでこれも嬉しい。

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1年ぶりのはなまるうどん

 はじめに在英国中にお世話になった事務の人たちと話した後,1年間に溜まった書類・献本,荷物を整理。段ボール5~6箱にわたる仕分け作業でほぼ2~3時間費やしただろうか。後は本棚の本を間引いたり,いらない雑誌を捨てるなどして夕方まで過ごしてホテルに移動。
 飲食店が原則として20時までしかやっていないので,その時間までに帰らないとご飯はコンビニご飯になってしまう。

 ホテル近くの居酒屋で焼き鳥と鳥刺しを食べて帰宅。焼き鳥も鳥刺しも英国ではなかなか食べられないのでこれを機会に食す。

 

追伸

 妻から電話があり,妻の電話のショートメール(妻は日本で携帯番号を変えていない)にNHSからワクチン接種の案内が届いたとのこと。我々も帰国したらワクチンを接種しないといけなくなりそうだ(現時点では,多分アストラゼネカ製になるだろう)。