HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY649 [渡英594日] 2022年1月10日(月):原稿脱稿,日本政府の水際対策継続,研究の発展可能性

 午前中に本日〆切の原稿脱稿!!
 日本時間的には夜9時に何とか提出。今回は曖昧な知識を自分で調べることが出来て自分の頭の整理にもなった。学部生向けの入門書で1章分を執筆したけど最新の知識も入手できたのは大きい。
 

―――以下は個人の感想で,所属組織の見解ではありません―――
 そんな時にYahoo newsで日本の水際対策のニュースを観る。日本政府が水際対策を2月末まで継続するという(但し,日本人の配偶者や留学生などへの規制は緩和)。


2021.12.25-2022.1.1.の『週刊東洋経済』の冒頭で苅谷剛彦先生が述べているが,日本は,with コロナと言いながらも,留学生への対応もG7の中では異例とも取れる厳しい対応を行っており,日本の鎖国が日本人の気質にしみ込んでいるのだとも指摘する。今回の日本の対応に失望した外国人も多く,それならもう別のアジアの国に行くといった意見を何人も見た。彼らは日本のアニメや歌舞伎などの文化に触れ,元々日本が好きな人々なのにそうした人が日本から心が離れてしまうのは悲しい。

 

 今回の水際対策は,政争の具に使われているように個人的には見える。もちろん水際対策は大切だし,それによって救われる命もある。しかし,日本国内の市中感染が明らかな中で膨大なコストを用いてこれほどの厳しい水際対策を継続する意味はあるのだろうか。それよりも別のことに人と予算を割いた方が効率的であると思う。
 また,続くニュースでは希望制とはなるものの,12歳未満の子供にもワクチン接種をするという。オミクロン株が風邪と似た症状というのに何故に子供にまで範囲を広げるのであろうか。直感的には理屈が通らない。恐らく,無症状の子供が高齢者に接することで重篤患者が増えるといったことであろう。


 今回の水際対策は,「素早く動いている(ように見える」「基準を厳しくして国民を守る」ことで国民の支持を取り付けようとしている一方,状況的にはいじめのような状況で,帰国者を共通の「敵」と見做すことで,国民の支持を得ようとしているように感じる。
 「国内の人々も自制しているのだから,帰国者も気持ちは分かるが日本に来てくれるな」みたいな主張もあるけど,帰国者もやむにやまれぬ理由で帰ってくるケースが大半のように思える。私も含めダイバーシティとかいうけど,本当にこの国が「ダイバーシティ」を目指しているのか,それとも形式上のダイバーシティを目指しているのか,苅谷先生も言うように今回のことで露見したように思う。

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 研究方法論上,大きくブレイクスルーしそうな可能性を閃いた。ただ,私の知識が付いていかず,技術的に不慣れな部分もあるのでここはスモールスタートで。

 

 写真は,完成したLEGO Creater seriesとNumber Blocks(BBCの教育番組)。1から10は何も見ないで描いた。というか,どれだけ学校で観させているのか。

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LEGO Creator 海賊島

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息子が描いたNumber Blocks。100まで描くという。