HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY628 [渡英574日] 2021年12月20日(月):打ち合わせ,子供の教育サポートと出生率

 2:00から日本と研究の打ち合わせ。新しく走り出したPJ。帰国でバタバタするけど,〆切,というかお披露目の場が決まっているので準備しないと。また,次年度は科研費の大型調査の年でもあるし,忙しい1年になりそう。4:00頃に日本の税関に帰国時の隔離について問い合わせていったん5:00に仮眠。

 9:00に次年度の授業についての打ち合わせ。息子が冬休みに突入しているために,息子の面倒は30分ほど妻にお任せ。ただ,妻は昨日のブースターの影響で発熱と腕の痛みがあるよう。息子は右手を簡易ギプスで固定しているために,万が一の転倒を考え,外で遊べないし,元気が有り余っている。先日購入した衝立も割りばし鉄砲で打ち合いをするための遮蔽物と化してしまった。

 この遮蔽物を息子はwallと呼んだり,のりをglueと言ったり,日常会話で英語の使用頻度が増えている。あと1年も住んでいればきっとネイティブになるだろうなぁと思いつつ,この語学力を日本でどのように維持するのかが目下の課題。よく「インターナショナルスクールに入れたらどうですか」,と言われるが,日本の学期の区切りが違うのと,友達と遊びに行くのに親が運転する必要があること,何よりもとても高い学費の問題もあり難しい。本人が興味を持って中学から寄宿舎に行くとかならサポートしたいところ(そのように誘導するのも親なのかもしれない)。

 いずれにしても本人の意向もあるけど,情緒面も含めた教育のサポートをするためには首都圏,共稼ぎ,近隣に親が同居していない(もしくは何かしらの理由で戦力にならない)場合,極めて難しいと個人的には感じる。分野的には労働経済学になるけど,イギリスで周囲が3人,4人と子供がいるのを見てみると,かの国と日本は何が違うのか,個人的に調べたいと思った(研究はすべて基本的に個人の関心ではあるけれど)。

 Oxfordは世界中から外国人が集まっている。だから親のサポートはないケースが多い。テンポラリーの滞在が多いので,基本的には両親のうち,片方の親が無職であるケースもあるが,共稼ぎ,あるいは片方が大学院(修士,博士,ポスドク)で片方が勤務のパターンも多い。

 日本と違うのは,オーボア(家の一室を住み込み用として貸し出しつつ,ベビーシッターを頼む形態),大学生のベビーシッターが一般的なこと,家事代行も普通に行われていることあたりだろうか。そのあたりの分業体制と(自分の留守中に)他人を家にあげること,さらに子供の面倒を任せることへの意識のハードルの高低の違いかもしれない。