DAY597 [渡英543日] 2021年11月19日(金):深夜の会議(2),wolfson college, social capital * human capital
深夜の会議その2。こちらの時間でAM4:00からの会議であったが,起きたのが開始4分前。急いで着替えて画面に向かう。接続も含めて2分ほど遅刻してしまった。肝心の議論はというと,会議のメンバーの多くが労働経済学者のため,議論についていくのは大変であったが,労働移動と教育訓練の知識について深めることが出来た。
朝は,息子を送り出してからいつものcoffeeルーチンに出かける。メールがひっきりなしに届くため仕事が進まなない。『7つの習慣』とかでもあるけど,「緊急性×重要度」の2*2で4つのセルを作成し,本当に必要な「緊急性高*重要度高」以外は返信が不要のポリシーを貫く必要があるけどなかなかできない。
久しぶりに英会話を受けたり,調査に関する調整をしていて下準備に時間がかかったけど,おかげで資料の読み込みと校正作業は終了。
Journal of Managementの最新号(forthcoming)で面白い論文を発見。
Daniel W. Newton, Melissa Chamberlin, Cynthia K. Maupin, Jennifer D. Nahrgang, Dorothy R. Carter(2021) Voice as a Signal of Human and Social Capital in Team Assembly Decisions, Journal of Management でチームとして作業するときにチャレンジすること声をあげる人と支援的なメンバーがいるときにどのような成果が上がるのかをhuman capitalとsocial capitalの枠組みを用いて2時点調査を実施したもの。要約を見ると,双方の声をあげることが最もチームとして求められているらしく,スキルよりもフレンドリーであることが重要とのこと。
夕方,息子を日本人のベビーシッターに預け,Wolfson collegeで行われる紺牛会(Kongyukai)と呼ばれる日本研究をしている人との交流会に参加。いわゆる蝶ネクタイを身に着けて会場に行くと,コミッティ(世話人)と若い学生でウェルカムルームで談笑。会長?の人と以前にスーツについてやり取りをしており,本人と会話。彼のアドバイスにしたがってよかった。普通のスーツで来ていたら無茶苦茶浮くところだった。
何よりも院生の日本語がものすごく上手なのとテーマが面白い。日本の人権思想や女性政治家が少ないことについて社会学,ジェンダー論から考察するというものとか。
メインテーブルのディナーでは,夫婦の場合,席はバラバラになり分かれて座り,ネットワークを広げるように設定されていた。私の目の前は弁護士,日本語の先生(日本人),斜めは某日系銀行のLondon支店長など,両脇は日本の人権を研究したいというドイツ人と現役を引退したご婦人。しばらくするとワインは,(お金のない学部生に代わり)シニアが購入するようにとのことだったが,(本当は私も購入しなしといけないのだが)目の前の日本人の人が購入してくれた。
その後,男性は席を時計回りに3つ分移動せよという指示があり移動したものの,あまりメンバーは変わらなかった(テーブルのコーナー付近だと変わらない)。ゆっくりと会話を楽しみ,スピーカーの話を聞くと時刻はすでに22:00。いったんホールでの会食はお開きになるものの,これから残ったワインを持って2階のコモンルームで更なる談笑とのこと。我々は息子を預けているのでタクシーを呼んで帰宅。稼働時間の長い一日であった。