HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY546 [渡英492日] 2021年9月28日(火):Readingの授業の聴講手続き,BBuona

 後期のtermが始まるので,Henley Business Schoolのシラバスを見てIHRMかHRMの授業が履修できないかを担当者に交渉したところ,快諾いただいた。まだ出席はしてないけど,いくつか驚いたことがあったので,メモを残す。

※10/7日追記:HRMとIHRMは,under graduateの授業でした。


 第1に,マスの授業はオンライン(=去年の録画によるオンデマンド)であるが,ケース討議はface to faceで行うということ。これは確認の必要があるが,1週間に5コマ程度のseminarがあり,どうもそこでケースをしている模様。つまり,小グループに分けて同じケースをしているようだ。


 第2に,カリキュラムが非常に作り込まれていること。毎回何を勉強するのかが明確できちんとモジュール化されている。また,フィードバックもきちんとなされており,最終試験の平均点はもちろん,各設問に対するコメント,過去問題のオープンなど情報が公開されている。


 第3に,授業を行う上でのインフラが整備されているということ。Henley Business Schoolでは,Black Boardを使用しているが,リーディングリストが電子ジャーナルとリンクしていたり,テキストも著作権に抵触しない範囲でダウンロード可能であったりと利便性が高い。


 第4に,圧倒的な課題量。リーディングリストも教科書+論文が2本から3本程度あり,それぞれEssential, recommendなど重要度が分かれており,分かりやすい。さらに授業を通じて5本程度のケースも実施予定であり,内容もボリュームがある。


 ただ,まだ受講はしていないけど,こうした濃密な授業が可能になるのは,授業負担の違いとレクチャー部分は昨年度のコロナ禍でムービーになっており,自宅学習になっているからである。まず,日本の大学と異なり,研究と授業の期間が明確に分かれており,半期は授業,半期は研究のようにメリハリが効いている場合が多い。その代わり,ジョブマーケットもシビアで研究を出せない場合は,テニュアが得られない。だから1つ1つの授業のきめの細やかさというミクロの現象は,大学の授業の仕組みとさらにマクロな労働市場という関係性のもとに成立している。

 

 

 朝から(英国にしては)割と激しい雨が降っており,息子のテニスは中止。自宅でテレビをみたり,トランプをして遊ぶ。夕食は以前に頼んだ   BBuona というお店でピザをオーダー。ピザ生地は48時間寝かしているということで美味しいのだけど,全体的に小さく,コスパという観点からはあまりお得感は感じられないかも。写真の黄色のピザはカルボナーラで,右側のチーズの乗ったピザはお店の名前を冠したピザ。チーズと一緒に食べると美味しい。 

bbuona.com

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BBuonaのピザ。やや小ぶり。