HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY541 [渡英487日] 2021年9月23日(木):知の共同利用

 具体的なことは書かないが,ある出来事から思うことがあった。知的活動は,オープンであることが,知の発展には欠かせない。もちろん個人の予算や限られたメンバーによる調査は,守秘義務もあることから公開することは難しいだろう。

 

 しかし,大掛かりな調査や外部から見たら国の代表とも言える活動は,公開の義務があるように思われる。例えば,厚労省や内閣府などの調査は税金を用いて実施されているから東大の社研のデータアーカイブで公開されているし,政府や外郭団体でなくても,リクルートワークス研究所やパーソル総研なども自分達の実施した調査を公開している。

 

 他方である種の知に関してはゲートキーパーの意向によって閉ざされている状況にある。身内が囲い込み,外部がアクセスしても入れない。その結果,認知度が低いままになっている。知を公開して,別の人が利用することで新たな気づきとか,刺激が得られたりすると思うのだけど,知に対する違いなのだろうか。