HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY554 [渡英500日] 2021年10月6日(水):IHRMの授業とResearch seminar

 朝薄暗い中に家を出て朝からオックスフォードの駅に向かう。今日は9:00からIHRMの授業があるために7:17の電車に乗る。しかし,電車が15分遅延(UKあるあるネタ)して駅に着いたのは8:00頃。しかもなぜか体調が絶不調。食べたものが悪いのか,ストレスなのか,疲れなのか…。遅刻してはならないとタクシー乗り込み8£ほどで到着。10分前でも教室に誰もおらず,心配したが,先生が到着して安心した。


 ただ,勘違いしてしまったのだが,私が履修を申し出た2つの科目は学部の授業であった。何となく学生が若いなぁと思いながら聞いていたけど,学部の授業だった。でもシラバスをみても(少なくとも日本では)十分にMBAのコースと言っても通用すると思う。Jiang et al(2012)のHPWSのメタ分析の論文が指定されていたり,ケースもかなり長いものを読ませている。

 なるほどと思ったのは,この科目は4年生向けの授業らしいが,COVID-19の影響でインターンシップが受けられなかったせいで企業とはどのようなものかが肌感覚として例年よりもないようで教えるのに苦労しているとのこと。

Jiang, K., Lepak, D. P., Hu, J., & Baer, J. C. (2012). How does human resource management influence organizational outcomes? A meta-analytic investigation of mediating mechanisms. Academy of Management Journal, 55(6), 1264-1294.

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Henley Business School内。キレイ

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助教の先生のお部屋を利用。この助教の先生は,最近買った本の人だった!

 13:00からはリサーチセミナーに参加。多国籍企業の知識移転に関する発表だったが,ずっと「エネミー」「エネミー」と言っていて「敵?ライバル?」と思いながら聞いていたら,MNEs(Multi National Enterprise)ということに途中で気が付いた。知識移転に必要な変数としてその企業内における外国人の数を用いて人的資本の変数として変数化していたが,重要なのは,質の問題で外国籍の人の最高位のポジションが重要なのではないかと思った。人数が少なくても社長が外国人なら権力があって母国のやり方を伝えようとするから。

 発表が終わると自宅に帰るが,妻も同様の体調不良との連絡。食あたりか風邪か,はたまた前日に寒空の中で息子のテニスを観ていたのが響いたのか…。いずれにしても急いでReadingから帰宅。帰宅後は妻に代わり息子にご飯を食べさせて相手をする。