HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY614 [渡英560日] 2021年12月6日(月):英会話,長い一日(息子の手首のヒビ)

 息子を学校に送り出したのち,午前中は久しぶりに英会話を約1時間ほどする。wとかtの発音などいくつかの発音がまだ弱い。とはいえ久しぶりに英語をまともに話したような気がする。


 そんな午前中から14:00頃になると急転直下,とにかく長い一日になった。結論から言うと,息子の診断の結果,右手の前腕部にヒビが入っているということでギプスをはめることになった。

 

 14:00過ぎ,ずっと通じなかったレントゲンの病院に電話がようやくつながる。何とか今日中に診察を受けたいといったところ,16:00に撮影ができるという。そこからタクシーを呼ぶが,Royal carsは,到着に30分かかるのであきらめ,配車アプリで手配するものの,予定の時間になっても来ない。このままでは間に合わないので,急遽,私が車を出してNuffield Healthに行く。


 30分ほど運転をして息子と妻を降ろして私は地下駐車場へ。帰宅して食事の準備をするために私は帰宅してもよいとのことであったが,しばらく待ってきた。すると猛烈な雹が降り始め,帰宅困難に。雹はすぐに止んだものの,どうせなら一緒にいることに。
 レントゲンが終わると技師が何やらマネジャーと相談をしている。レントゲン画像はGP経由で元の病院に送られて,再び元の病院で診断結果を聞くのが通常のプロセスだが,レントゲン技師(患者にコメントできない)が異常を発見して,マネジャーに報告。マネジャーは隣接するJohan Radcliff HospitalのEmergent Department(緊急外来)にすぐに行った方がよいとアドバイスをくれ,CDを持たせてくれた。
 
 17:00頃,徒歩10分ほどの距離にあるJohn Radcliff Hospitalに到着。あまりの広大な病院に呆然とする。日本の勤務先のキャンパスに匹敵するのではないか。車はNuffield Healthに地下駐車場に置いてきたものの,往復の移動も考え,私だけ車を取りに戻る。車を取りに行くものの,車道だと大きく迂回をしないといけないので,かなり時間がかかる。途中,petro stationで給油。夜ということに加え,病院前はバスロータリーがあり,止める場所に難儀する。
 
 何とかパーキングスペースに駐車後,18:00頃に広大な病院を彷徨い,ようやくEmergent Departmentに到着して妻・息子と合流。緊急外来ということもあり,子供用の待合室に行くと,「PCR検査を受けた方がよいかしら」という不穏な会話や,近くには吐いている子供,にもかかわらず周囲の子供にお菓子を振舞う看護師,消毒せずに色鉛筆を貸しあう患者たち。もはやカオスでしかない。しかも,子供の付き添いは大人1名ということで私は,総合受付の待合室で待機。ということは保険会社の翻訳同行サービスって成立しないんじゃないかと,実態と制度との乖離を感じてしまう。

 トリアージがしっかりしているのか不明だが,順番待ちに対して緊急度の高い患者を優先して間に入れるので,一見すると何でもない息子の順番はどんどん劣後する。結果として会計を済ませて病院を出たのは20:40(待ち時間2時間40分)を過ぎた頃であった。


 妻の話によれば,(恐らく)虐待を疑われたのと,「なぜケガから10日も経過しているのか,ここ(John Radcliff Hospital)に連れてくれば,レントゲンも緊急対応も出来たのに」…と言われたそうだ(事情を説明したら了解してくれた)。虐待については,妻ではなく子供に「家に他に誰かいるのか」,「何回転倒したのか」など直接質問をしていたため。
 
 我々だって早く連れて行きたかったし,医療保険会社が紹介した最初の病院にレントゲンがあると思っていたのに別の病院を紹介されたのが遅延の原因の1つ。結果として最初の病院を挟まず,とりあえず緊急外来に来た方がよいということがこの国においては重要だとよく分かった(そうなるとみんなが緊急外来を利用するからトリアージで場合分けされて,ますます待ち時間が増える)。

 

 けがをしてから10日は経過しているので問題ないと思うが,ケガによる腫れとギプスによる圧迫で血流が悪くなっているようならすぐに病院に連れて行くようにとの指示。また,明日はギプスが固まるまで安静にする必要があるため,学校は休むことに。
 自宅には21:30前に到着し,保険会社への連絡,息子の小学校への連絡などやることが多い。忙しすぎて夕食を摂ることも忘れていた。