HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY513 [渡英459日] 2021年8月26日(木):日本の戦略的人的資源管理(SHRM研究),息子のアクティブ・キャンプ,事務作業まみれ Part2

 昨日に引き続き,息子のアクティブ・キャンプ。送り出すのに徒歩30分超えで,往復1時間弱。今日はさらに息子を送ってからその足でコーヒーも買いに行ったため,朝だけで1万歩近い運動になった。
 帰宅後は,昨日に引き続き事務作業をしてメールを提出。

 

 また,国内の戦略的人的資源管理(SHRM)研究の動向を調べ始めたものの,驚愕の事実が発覚する。データセットが粗いのであくまでも参考値程度であるが,国内のSHRM研究を30年(1991-2021)を調べると,

紀要論文48.0%,学術雑誌27.0%,報告論集12.8%,実務系雑誌12.0%と大半が紀要の論文であることが分かる。実際には実務系雑誌の分母に含まれているので,実務系雑誌を除くと,紀要論文54.6%,学術雑誌30.8%,報告論集14.6%まで上がる。
 紀要論文が悪いわけではないし,自分も紀要に論文を書いている。それに学術雑誌の論文も依頼論文があるから優れているとも言い切れない。でも,日本のSHRM研究は,peerレビューに晒して理論を発展させたり,実証研究を行うというよりも,既存研究をまとめたり,著作のブックチャプター,博士論文の切り出しに用いていることが多いことが分かる。院生の頃から欧米の研究と比べて何か同じところをグルグルまわっている感覚に襲われていたのはこのせいなんだとデータで分かった気がした。

 

 息子の迎えは妻が担当しているが,散歩がてらに一緒に同行。息子は驚いていたが,嬉しそうだった。結局16000歩歩いた。