HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY549 [渡英495日] 2021年10月1(金):息子大泣きの日,OUNCcoffeeミーティング,人間関係の巧拙

 息子が朝「学校に行きたくない」と言う。話を聞くと,ペアワークが嫌なのと遊ぶ時間が少ないからだという。ペアワークは他者と一緒に作業するのが嫌なのではなく,相手の子が自分の言うことを聞いてもらえず,雑に作業をしてしまうかららしい。ペアワークの出来不出来によって息子が気にしているポイントがもらえるか否かが決まるということと,言語が上手く通じないもどかしさがあるのだろう。遊ぶ時間がないというのは,year1になって勉強の時間が増えて遊ぶ時間が減ったからだそうだ。


 そうした話を聞いていざ出かけるときになり,妻と学校に行きたいと言い出し,妻と一緒に登校。帰宅後に妻が「大変だった」の一言。学校の教室前で大泣きしたらしい。見かねた先生が教室にいれてくれたが,かなり大変だったようだ。ただ,幸いだったのは,そんな泣いている息子を心配して友達が話しかけてくれたり,慰めてくれる子が何人かおり,しっかりと友達関係を築いているとのこと。

 

 午前中は,OUNCのcoffeeミーティングに参加。先週と違い古参のメンバーがメインでお年を召した方々でこちらの聞き取りも,こちらが言ったことが相手にも上手く伝わらないので苦労した。以前,自宅にお招きいただいた老夫婦のご主人と話したが,なんと92歳で運転をして会場まで来たという。かなり意識もはっきりしているし,動きもしっかりしているけど年齢だけ聞くと,車の運転に不安を覚える。Oxford language centreの対面レッスンの募集が始まったが,日程が合わず参加できるか微妙。

 

 自宅の浴槽のランプを交換するが天井に埋め込み式なので替えるのに難儀する。結局,家にある予備の電球と異なるため,交換できなかったが,浴槽の上のランプのプラグが腐食している。電球がきても上手く替えられるのであろうか。

 

 ある話題をきっかけに人間関係を構築することの巧拙について思うことがあった。人間関係を構築するのが上手い人,そうでない人がいる。妻は横で見ていると人間関係を構築するのは上手い方だし,私はそこまで上手くはない。ただ,打算的(合理的)な目的が前面に出ているような人は,最初は関係性を構築できても,いつしか離れてしまう。芥川龍之介の『杜子春』みたいな話だが,打算的な目的はあくまでも副次的なもので,普段の情緒的なやり取り(たわいもない会話とか気に掛ける言葉・気遣いの言葉とか)が,いざという時のお願い(功利的な目的)に影響を与える。信頼貯金とかギブアンドテイクとかいうかもしれないが,こちらがどう思うのかは考えずに打算的な目的で話しかけられてもこちらの感情は動くことはないだろう。