HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY476 [渡英422日] 2021年7月20日(火):倫理研修,息子の通知表

 勤務先の大学から研究に関する倫理研修を受けるようにメールが届く。資料を読んでテストで8割以上のスコアを取ることで修了となる。テストそのものは常識的な内容なので,すぐに対応できるものの,科研費の不正流用の事件が明るみに出るたびに色々な手続きが強化され,やることが多くなっている。結果として普通に研究している人にしわ寄せがきて,ルールが厳しくなると(面倒だから)それをかいくぐろうと,ごく一部の人による不正が行われるという悪循環になっているように思われる。少なくとも科研の申請書を出そうというモチベーションが下がる。日本の科学力が落ちているとか,大きな研究が出てこなくなったとかの話とも連動しそうな話。

 

 今日は息子の成績表がメールで届いた。単なる短評や日本の通知表のように該当する行動に「○」をつけるのではなく,(1)Playing and exploring,(2)Active learning, (3)Creating and thinking criticallyの3項目に分かれ,それぞれの項目に細かくコメントが書かれている。しかも,その項目のそれぞれに「ある日,…」「○○の作業の時,」などエピソードつきで判断の根拠が書かれているので,受け取る側も納得できる。教師がプロフェッショナルだと感じるのと同時にカリキュラムやその判断基準もしっかりしている。自分もマスの授業は難しいにしても,ゼミの指導やMBAでこれほどのフィードバックはできるだろうか…。