HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY679 [渡英624日] 2022年2月9日(水):久しぶりのReading

 今日は久しぶりにReading大学に行く日。学校に行く道も暖かく感じて通学するのが楽しい。いつも乗る9:32の電車ではなく,一本早いReading行きの電車に飛び乗ることが出来た。Reading行きなので乗る人も少なく快適な通学。といっても到着自体はいつもの電車よりも10程度早いくらいで大差はなし。

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通学途中の風景。暖かくなってきた。

 バスに乗ってcampusに降り立ち,研究室に着くまでに外から見える授業風景は,マスクもせずに普段通りのもの。OxfordのSt Antony's Collegeは全面オンラインだから,大学によって方針がだいぶ違う。午前中は,研究室で日本での研究データセットの構築を行い,12:10から受け入れ先生の一人であるChung先生とミーティング。ここでも共同研究を一つ出来そう。Chung先生は,一橋に訪問研究員の経歴があり(2011年でG-COEの頃かな?),沼上先生や守島先生にお世話になったということで世界の狭さと親しみを覚えた。


 それと嬉しかったのは,持ち込んだアイデアの1つが,「これならトップジャーナルに行けるかもしれない」とコメント頂いたこと。お世辞かもしれないけど,やる気が出た。Chung先生とのミーティングは90分以上におよび,我々は二人でセミナー会場に向かう。
 

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研究室。もしかしたらここに来るのも最後かも。

 今日のセミナーは,BrexitとCOVID-19が経済経営学の分野の先生にどのようなインパクトをもたらしたのかというHRM的な話で,2020年4月と2021年11月の2時点調査を行い,その変化を比較している。変数には,ワークエンゲイジメントが用いられており,そのスコアが紹介されていた。また,多くの教員がオンラインによって生徒の反応(理解度)が分からないと回答しており,準備に時間がかかるとも回答していた。


 Brexitとの関連では,PhDをどこで取得したのか(英国かヨーロッパか,別の国か)と出生地,国籍の取得の有無別にBrexitによる移動可能性を検討しており,面白い研究であった。。ただ,個人的には年齢をコントロールに入れないといけないように感じた。歳をとっていたら今から英国を離れようとは思わないのではないだろうか?それとも割と何歳になっても移動に抵抗がないのだろうか。
 プレゼンター(学部長)が無茶苦茶早口で質疑にも10倍くらいの量で返してくるので,廊下では次の授業を待っている学生であふれ,準備をしているスタッフが制止してようやく終わった。

 

 帰宅のバスは帰りの大学生だけでなく,中学生も交じり混雑&大渋滞。いつもの倍くらい時間がかかった。Oxford駅に着いた後は,近くの食材屋さんで買い物をして雨の中帰宅。