HRM(人的資源管理)研究者の Oxford 滞在記(2020-2022)

1年目は配偶者同行で休業して渡英。2年目はサバティカルで渡英。日常的な出来事(とたぶん研究)の記録です。英語は練習のために書いているので,ミスが多々あります。ご了承ください。

DAY72 2020年6月11日(木):【研究】二重投稿(怒)

 ある学会誌の最新新刊が発行されたということで論文のラインナップを見たところ,私が匿名査読をした雑誌が掲載されていた。この論文は,私が二重投稿の疑いがあるとしてNGを出していた論文であった。もちろん,私(ともう一人の査読者)のコメントで全く似て非なるものになっているのであれば問題ないが,投稿時に以下のような状態で論文を何も考えずに出してくる神経が信じられない。詳細を書くとどの論文だかわかってしまうので書かないが,引用文献に元の論文を明記せず,事例のデータセットも全く同じというのはどう考えてもNG(念のために他の先生にも査読の段階で聞いてみたが,3名ともNGであった)。
 その指摘を無視して掲載する学会誌の神経が信じられないし,政治というか実力以外の要素が極めて働いている学会だと感じた(私は会員外なので関係ないが)。

 

 気分が悪いので別の話をしよう。

 

Connected Papers | Find and explore academic papers

 

 というサイトがある。
 

www.connectedpapers.com

 というサイトがある。
これは検索対象に指定した論文の類似性(引用など)の高い論文をネットワーク化し、図示するもの。

 ・図中のノード(円状のもの)は論文
 ・ノードの直径は,引用数の数
 ・ノードの色は出版年(色が濃い=新しい)
 ・類似の論文はエッジ(矢印)で結ばれてクラスターを形成

 

 これからの時代,研究に関するガジェットをいかに使用するかが勝負のカギになりそう。